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Mitsuki Ogasawara(D1)

自己紹介

こんな感じの人ですはじめまして.博士課程1年の小笠原 光基(おがさわら みつき)と申します.

突然ですが,私は勉強が嫌いです.

私が好きなものはゲーム,漫画,お笑い,音楽,スポーツ,ラーメン,カラオケ,Youtubeです.


なぜそんな奴が東京大学にいて博士課程まで進んでいるのか...

正直どこで道を間違えたのか私にもわかりません.冗談です.

今考えると,博士課程に進んだことに後悔はありません.割と楽しいです.


私が変な人ということと,出会ってきた人や置かれてきた環境が素晴らしかったこともそうですが,鉱床には人を狂わせる魅力があるのかもしれません.


研究内容

言い忘れていましたが,私は鉱床を研究対象としています.


皆さんは鉱床をご存じでしょうか?私たちが踏みしめている母なる大地にはある一定の量で様々な元素が含まれています(このある一定の量を「地殻存在度」と言います).

その地殻存在度を爆裂にブチ抜くくらいの割合(数千~数万倍)で,元素が濃集している地域が存在します.これを「鉱床(鉱山)」と言います.日本でいうと,小坂鉱山や佐渡金山,足尾銅山などが有名かと思います.


鉱床から採掘される銅鉱石

はるか昔から,鉱床は金属資源の供給源でした.我々の先祖が青銅を扱うようになった頃,産業革命,高度経済成長期など...人類発展の重要な瞬間において,金属資源は必ずと言っていい程に必要とされており,それと同様に供給源である鉱床も必要とされてきました.現在我々は,再び人類の転換期に立たされています.脱炭素化社会や持続可能な社会の形成において,金属資源は必要不可欠な存在と言っていいでしょう.そのため,今後はより多くの鉱床を発見し,より多くの金属資源を生産する必要があると考えられます.


ここで知りたくなってくるのが,「なぜ,ある場所に鉱床ができるのか」です.鉱床が形成される要因がわかれば,そのメカニズムを基に鉱床ができる場所を予測し,探査できるからです.鉱床は地球の奥底から上昇してきたマグマが活動することによって形成されるものと考えられています(私が研究対象とするタイプの鉱床は,です).しかし,マグマ活動の痕跡があるにも関わらず,鉱床が見つかっていない地域も多く存在しています.このことからも,鉱床が形成される条件は複雑であることが予想されますが,鉱床が形成されるプロセスを解明し,必要な条件を知ることができれば,今後増加する金属資源の需要にも対応できるのではないかと考えています.


神は,母なる地球は,アトラスは,なぜその場所に鉱床をもたらしたのでしょうか.

私は,この疑問を解決するべく,鉱床が形成される条件を模索し,提案することを目指し研究に励んでいます.


研究業績

【国際学会における発表】

  1. Ogasawara, M., Ohta, J., Ishida, M., Nakamura, K., Yasukawa, K., Kato, Y. Study on the mineralization age of the Akenobe Sn-Cu-W polymetallic deposit in southwest Japan. European Geoscience Conference, EGU23-10450, Online, April 2023, (ポスター発表)
  2. Ogasawara, M., Ohta, J., Machida, S., Ishida, M., Yano, M., Mimura, K., Nakamura, K., Yasukawa, K., Fujinaga, K., Kato, Y. Origin of Sn and Cu mineralization in Akenobe polymetallic deposit, southwest Japan : A new implication from Re-Os age, U-Pb age and Pb isotopic composition. Gordon Research Seminar at the Geochemisty of Mineral Deposits, Newly, USA, June, 2024(ポスター発表として発表予定)

【国内学会・シンポジウムにおける発表】

  1. 小笠原 光基, 大田 隼一郎, 石田 美月, 中村 謙太郎, 安川 和孝, 藤永 公一郎, 加藤 泰浩,「Re-Os年代に基づく兵庫県明延多金属鉱床の鉱化時期の検討」. 日本地球惑星科学連合,HRE 11-08,2023年5月, (口頭発表)
  2. 小笠原 光基, 大田 隼一郎, 石田 美月, 中村 謙太郎, 安川 和孝, 藤永 公一郎, 加藤 泰浩, 「Re-Os年代測定法に基づく兵庫県明延鉱床における鉱化時期の検討」.日本地質学会,T7-O-12,2023年9月, (口頭発表)
  3. 吉田 頌,加藤 泰浩,中村 謙太郎,藤永 公一郎,安川 和孝,大田 隼一郎,石田 美月,小笠原 光基, 「鹿児島県串木野鉱床における鉱物産状のSEM-EDSを用いた微視的観察:鉱化作用解明に向けた銀同位体比分析への指針」.日本地球惑星科学連合,HRE11-P04,2023年5月, Online, (ポスター発表)
  4. 「勉強嫌いの俺が勉強について考えたこと」母校である青森県立六ヶ所高校にて招待講演(2023年3月)


競争資金獲得

  1. 国立研究開発法人科学技術振興機構グリーントランスフォーメーション(GX)を先導する高度人材育成プロジェクト(月額 180千円, 2024-2027年)
  2. 東京大学大学院工学系研究科博士課程学生特別リサーチ・アシスタント(月額 50 千円, 2024年)※辞退済
  3. 公益財団法人服部国際奨学財団 14期生奨学生(月額 100千円, 2022年9月-2024年3月)


受賞歴・メディア掲載

  1. 東奥日報 2023. 3.8.「学ぶ習慣が夢かなえる」
  2. 日本地質学会第130年学術大会 学生優秀発表賞
  3. 2022年度国立秋田大学国際資源学部学士課程修了生 北光会賞
  4. 2024年度東京大学工学系研究科システム創成学専攻修士課程修了生 米国船舶学会(ABS)賞


巡検履歴(研究と無関係なものも含める)

国内

  1. シャツキー海台にて秋田県
    1. 上虻川・上新城鉱山
    2. 白子森鉱山
    3. 川原毛地獄
    4. 坊沢鉱山
    5. 荒川鉱山
    6. 二ツ井地域
    7. 仁別地域
  2. 宮城県
    1. 和賀仙人鉱山
  3. 兵庫県但馬地域
    1. 明延鉱山
    2. 生野鉱山
    3. 中瀬鉱山
  4. 新潟県佐渡島
    1. 相川鉱床をはじめとする佐渡鉱床群
  5. 栃木県
    1. 久良澤鉱山
    2. 足尾銅山

目指せ全国制覇!!


国外

  1. ドイツのブレーメン大学にて国際深海科学掘削計画(IODP)サンプルの採取作業
  2. KH24-1「白鳳丸」太平洋シャツキー海台での研究航海に乗船  

目指せ地球制覇!!



お問い合わせ

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ogasawara-mitsuki712@@g.ecc.u-tokyo.ac.jp

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